ノンレム睡眠
読み: のんれむすいみん
カテゴリ: 睡眠科学用語
身体を修復する深い眠り
ノンレム睡眠は、眼球運動がほとんど見られない睡眠段階の総称です。浅い眠りのステージ 1 から中程度のステージ 2、そして最も深いステージ 3 (徐波睡眠) まで段階的に深まります。ステージ 3 では脳波に大きくゆっくりとしたデルタ波が現れ、成長ホルモンの分泌がピークに達します。筋肉や組織の修復、免疫機能の強化が集中的に行われるのはこの段階であり、身体の回復にとって最も重要な時間帯です。
ノンレム睡眠中の夢の正体
「ノンレム睡眠では夢を見ない」と思われがちですが、実際にはノンレム睡眠中にも夢は発生します。ただし、レム睡眠中の夢がストーリー性のある映像体験であるのに対し、ノンレム睡眠中の夢は断片的な映像や漠然とした感覚にとどまることが多く、目覚めた後に「何か見ていた気がするが思い出せない」という印象になりやすいのが特徴です。夢占いで語られる夢の大半はレム睡眠由来ですが、ノンレム睡眠中に感じた不安感や浮遊感が目覚め後の気分に影響を与え、間接的に夢の印象を左右することがあります。
夢占いの実践で見落としがちなポイント
夢占いに取り組む人がノンレム睡眠を理解しておくべき理由は、夢の「不在」にも意味があるからです。一晩の眠りのなかで、深いノンレム睡眠は前半に、レム睡眠は後半に偏って現れます。つまり、夢をよく覚えている朝は睡眠の後半まで眠りきれた朝であり、まったく思い出せない朝は、そもそも布団にいた時間が短く、レム睡眠が豊富な後半まで眠りが届かなかったのかもしれません。夢を書き留めても空白の日が続くときは、夢の意味を掘る前に就寝時刻と睡眠時間を見直したほうが、結果として読み取れる夢が増えます。
レム睡眠との役割分担
ノンレム睡眠が「身体の修復」を担い、レム睡眠が「脳の整理」を担うという説明はよく使われます。覚えやすい整理ではありますが、きれいに二分できるものではありません。記憶の整理はノンレム睡眠中にも進んでおり、二つの睡眠は一晩のあいだに何度も交替しながら、組み合わせで働きます。どちらか一方の長さだけを気にするよりも、このサイクルが数回くり返せるだけの睡眠時間を確保することが、身体の回復にも夢の読み取りやすさにも効いてきます。
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